萩市・吉田町「MARU」

萩市
【所在地】山口県萩市吉田町78
【営業時間】月~土17:00~23:00

山口県に行ったことがなかった。新しい茶碗が欲しいとなった時に、現地の窯まで萩焼を見に行こうと思い立ち、2泊3日の山口旅行を決めた。当然ながらまったく土地勘がないので、少なくとも最初の店は予約しておこうということで、家人が探してくれたのが東萩駅近くにある「MARU」という居酒屋さん。地元の魚介を中心に幅広いメニューが揃うお店で、かなり人気があるらしい。

さて当日。予約した18時少し前に入店すると、確かにすでに6割がた席が埋まっている。カウンターに通されてメニューを見て驚いた。

あいつがいる。最近は関東以外でもホッピーを出す店が増えているとはいえ、まさか萩で遭遇できるとは思っていなかった。光の速度で注文する。聞けば、二代目であるマスターの御尊父がホッピー好きで店に置くようになったそう。

本当に出てきた…。しかもホッピーロゴ入りジョッキ。ソトは業務用ではないものの、まぎれもない黒セットだ。最近は旅行者以外でも注文する人がぽつぽついるとの由。

近所の居酒屋に来ているような絵面だが、ここは確かに山口県。地物の刺身をいただきつつ、飲み進める。

目にもおいしい、新鮮な魚たち。ヤハゼという魚が珍しく、聞いてみたらスズメダイを当地ではヤハゼと呼ぶそうな。骨ごと縦に薄切りにしてあって、なかなか野趣の強い食べ方である。ナカを注文する。

思いのほかたっぷりとした量で、思わずほほが緩む。

黒板には今日のおすすめ。「夏みかんサラダ」「長州あげ」など、ならではのメニューは見ているだけで楽しい。セットを飲み干した後は、先ほどから気になっていた店オリジナルのチューハイをいただく。選んだのは「金」。

確かに飲み飽きない非常にさっぱりとした味わいで、食事に良く合う。ごくごく飲んでしまう系のチューハイだ。

山口は酒どころでもある。あまり馴染みのない蔵が多いので、少量ずつの利き酒セットをお願いする。どれが気に入ったかは忘れてしまった。どれもおいしかったのは間違いない。

〆にいただいたのは店の名物という「見蘭牛のにぎり」。実は入店してすぐに、マスターから「品切れになっちゃうから、食べるつもりなら取り置いておきますよ」と言っていただいたのだった。絶妙な火の通り加減の見蘭牛、甘くとろりと溶けていく。

海のもの、山のもの、ホッピーに地酒と、萩の食をいっぺんに堪能させていただき、大満足の夜であった。

ホッピーDATA

  • 価格: セット500円、ナカ250円
  • グラス: ホッピーロゴ入りジョッキ、常温
  • 氷: 製氷機
  • 焼酎の銘柄: 不明
  • 硬さ: やや硬め
  • ナカ: 同じグラスに氷とナカを追加
  • マドラー: あり。プラスチック製

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